医療とはどういうものかということについて、患者と医師の間で大きな齟齬がある。患者は医療が万能であり病気はすぐ発見され、たちどころに治療できると思っている。また、一部の患者は、自分への奉仕をあらゆることに優先させることを医師に求める。一方、医師は、医療には限界があるばかりでなく、危険なものであることを知っている。また多忙な業務の中で優先順位をつけて行動せざるをえない。
メディア、警察、司法が患者側に立つため、この齟齬が社会問題にまでなっている。医師は、時として患者やその家族の無茶な期待に肩入れするメディア、警察、司法から不当に攻撃されていると感じている。「攻撃」という強い表現に違和感を感じられる読者がいるかもしれない。しかしこれは誇張ではなく、実際に攻撃を受けていると感じられるからこそ、あえて私は「攻撃」という言葉を使うのである。
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